病棟看護師との違い

看護師としての経験を積んできている方の中には、「手術室看護師に挑戦したい」と考えている方もいると思います。「今までの経験があれば、十分手術室看護師として仕事が出来るだろう」と思っている方もいるでしょう。確かに、同じ看護師ですから病棟での経験があれば誰でも出来ると思っている方も多いでしょう。しかし、手術室看護師は病棟看護師とは違う点があるため、これらを理解しておかなければ後々後悔することになるでしょう。

今回は、手術室看護師と病棟看護師の違いについて話していこうと思います。
まず、大きく違うのは患者さんとの距離感やコミュニケーションの取り方です。病棟看護師の場合には、今治療中の患者さんと接することが多いでしょう。そのため、しっかりと会話が出来る状態の患者さんが多いため、コミュニケーションも取りやすくなります。しかし、手術室看護師の場合には麻酔が効いている患者さんとのコミュニケーションを取ることになりますから、患者さんの代弁者となって対応していくことが求められます。手術前には会話が出来る状態ではありますが、精神的には不安な状態の方が多いです。患者さんの状態を確認しながら対応していくことも求められます。更に、手術室看護師は体力勝負でもあります。「病棟看護師も体力がいる」と思っている方も多いと思いますが、手術によっては10時間以上も立ちっぱなしということもあります。その間、トイレなども行くことが出来ませんから、過酷な現場と言えるでしょう。それだけ、手術室看護師の仕事は責任が大きいということです。

同じ看護師でも手術室看護師と病棟看護師では仕事内容も異なりますし、求められるものも変わってきます。これらを踏まえ、しっかりとした覚悟を決めた上で転属を希望しましょう。

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